レジャーホテルが好きすぎる弁理士女子のブログ

横浜野毛・日ノ出町エリアは、古くからの活気に溢れる~ラブホ街(オトナの街)を歩く~

家族やカップルでいつも賑わう、みなとみらい。

ランドマークタワーやコンチネンタルホテルなど、洗練された街が広がる。

そこから内陸側に少し歩くだけで、全く違う雰囲気の区域に入る。

昭和の香り漂う、野毛だ。

1.駅前のストリップ劇場と成人映画館

最寄り駅は、京急線の日ノ出町。

駅の目と鼻の先にあるのが、ストリップ劇場『横浜ロック座』だ。

木彫りの看板が、威厳を感じさせる。

黒い塀には料金表示があるが、「000円なり」と肝心の千の位が抜けている。

この日は、塀の内側に客がずらりと並んでいた。出演者のひとりはテレビに出るほど有名なので、その人目当てだろう。

もうひとつ、日ノ出町駅前で目立つのが、成人映画館『光音座』だ。

横長の平屋で、一部の壁には直接『光音座』と書かれている。

また別の壁には、黄色地に赤文字の看板が掲げられている。

『光音座1』はゲイの映画、『光音座2』は成人映画と、内容が分かれている。

ここには以前、女友達と入ろうとしたものの、受付で断られたことがある。

建物や公式HPには「女性お断り」の注意はないが、不文律なのかもしれない。

2.飲み屋街のラブホ達

『横浜ロック座』の沿道は坂道になっている。

少し登った先で細い道を曲がると、ラブホ『拾番館』がある。

住宅街に紛れ、マンションのような佇まいだ。

人と車兼用の入口に掲げた店名看板は、木目調の板にぎゅっと詰まったフォントで、高級感がある。

上の階層は、黒い壁に白い板をたくさん貼り付けたデザインになっている。

後ろから見ると、黒い壁と普通の形状の窓があるだけだ。

全体的に、カモフラージュ力が高い。

野毛にはこんな一角もある

坂道を下り、『横浜ロック座』と 『光音座』を抜けて、野毛の中心街に入る。

新旧様々な飲み屋が軒を連ねる中に、ラブホが点在する。

アーケードの真横にあるのが、『フェアリーウィンク』だ。

白っぽいベージュのレンガ造りや柱のある窓が、クラシカルだ。

筆記体の店名が洒落ている。

対照的に、看板は派手な真っ赤を基調にしている。

裏から見ると、薄ピンクの屋根や「FW」のネオンがあり、異なった印象を受ける。

『フェアリーウィンク』の斜め向かいには、ラブホ『ヌーダ』。

下半分は木の板と自然な色のタイルで飾り、上半分は材質が様々な白いタイル貼りになっている。

入口付近には、百合の花を下向きにぶら下げ、間にクリスタルの飾りを挟んだ、ショーケースがある。

存在感のある建物デザインだ。

「nUDA」の文字が、蛍光色の光をきらきらさせていた。

別の通りには、ラブホ『エスター』がある。

赤茶色のレンガ貼りが、重厚なイメージだ。

縦看板は、「エスクー」とも読める。

入口には、紫色のサンシェードがある。

この建物は全部がラブホではなく、1階には串カツ屋などの飲食店が入っている。

地下にも、バーがいくつも入っている。

『エスタービル』という名前も付いている。

他の店と一緒になったラブホは珍しい。

野毛の飲み屋街を抜け、大岡川沿いの通りに出る。

カーブが味わい深い、都橋商店街に出会う。

その斜め向かいには、巨大なラブホ『ディスパリゾート』がある。

昨年までは、白とオレンジのいかにも南国の雰囲気だった。

しかし今回訪れた際は、白と黒に塗り替えられていた。

かつて噴水があった所も、

板張りになり植物が置かれている。

まるで別のホテルのようだ。

ちなみに、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、戦闘シーンでこのホテルがちらっと登場する。

横浜が舞台なので、日本丸などの名所が登場する

劇場で観た当時高校生だった私は、妙に嬉しくなったものだった。

3.川の向こうにもラブホ達

大岡川沿いを黄金町方面に歩くと、ラブホ『桃幻』が見つかる。

『ディスパリゾート』に負けないくらい、大規模だ。

「Tougen」のロゴは、トロピカーナに似ていて、ジュースが飲みたくなる。

壁はメタリックな白色でまとまっている。

日ノ出町方面に戻り、野毛と伊勢佐木長者町の間のエリアに入る。

水色とピンクのホテル『ドルチェ』が、川の付近に建つ。

2色が織りなす模様は、プレゼントボックスのようだ。

入り口付近は黒とピンクで統一している。

可愛らしさでは、この一帯で1番だろう。

その斜め向かいには、『ステイ横浜』。

建物全体を、茶色の細板で覆ったデザインだ。

正面から見ると狭いが、奥行きはそれなりにある。

それら2軒からずれた所に、『ヴィクトリアコート』がある。

高さの違う棟をいくつかくっつけたような、複雑な建物だ。

白を基調に、壁はモノトーンでまとめている。

「V」の字のみ、植物模様の赤色で目立たせている。

4.全体の感想

野毛のストリップ、成人映画館、そしてラブホには、昭和の頃からの活気が感じられる。

また、川沿いのラブホもそれぞれが個性を発揮している。

疲れていても、何となく元気をもらえる街だ。

2022年2月散歩