自由の女神は、ラブホのランドマークとしてよく使われる。
女神像がビルの屋上にあるだけで、「あ、ラブホだ」と分かるから、不思議だ。
(パチンコ屋の場合もあるが)
自由の女神が立つラブホは、神奈川県内だけでも複数ある。
それぞれ、訪れてみた。
横浜北部・鶴見には、自由の女神がある。
京急線の鶴見市場駅から、第一京浜方面へ向かう。
第一京浜を横切って、ゴム通りに入ると、左手にモノクロのホテルが見える。
屋上には、自由の女神が立っている。
ホテルの名前は『ニューヨーク』だ。
説明するまでもなく、自由の女神がある都市名だ。
当て字「紐育」のロゴが、モダンだ。
外壁は白色や灰色が使われている。
墨汁を垂らしたような模様の板や水色の部材が、彩りを添える。
壁に付いた街頭は、純和風のデザインだ。
自由の女神は、鶴見の工業地帯、もとい東京湾の方面を見ている。
海を渡りたい、そんな思いで見つめているのかもしれない。
京急線で南下した所にも、自由の女神がある。
横須賀中央駅から、米軍基地方面へ向かう。
大通り・東京環状道路沿いに、オレンジ色のホテルがある。
やはり屋上に、自由の女神が立っている。
ホテルの名前は『ガデス』だ。
英語で女神を意味する。
緑色と白色のネオンが、華やかだ。
外壁はオレンジ色が基調だ。
緑色と黄色がアクセントで使われている。
窓の上にはアーチ状の飾りを設け、窓の左右を神殿のような柱が囲む。
自由の女神は、米軍基地の方面を見ている。
本国を懐かしんでいるように見える。
なお、現在は営業していない。
「空室」の看板が裏返しになっていることから、そう読める。
『ニューヨーク』『ガデス』以外にも、自由の女神が立つホテルがある。
本牧の『横浜ロイヤルホテル』だ。
https://hamarepo.com/story.php?page_no=2&story_id=1762
JR石川町駅から、本牧通りを歩いて30分。通りから住宅街に一歩入った所に、そのホテルはある。
こちらは、普通のホテルだ。
本牧に米軍基地があった時代から、営業している。
基地に住むアメリカ人を惹き付けるために、置いたのだろう。
自由の女神は、一体いくつのラブホに立っているのだろう。
全国で見つけてみたいと思う。
その前に、本家の自由の女神も見に行きたいが。
『ニューヨーク』2021年探訪、
『ガデス』2022年探訪