日本にいながらにして、ヨーロッパに行った気分になれるラブホがある。
千葉県柏市の、『ブルージュ』である。
鉄道で行く場合は、つくばエクスプレスの柏たなかが最寄り駅だ。駅からは、タクシーで約5分。
真っ白なお屋敷が現れる。
周りは住宅や工場なので、驚いた。
人気があるのか、私が行った時は2部屋しか空室がなかった。
今回訪れたのは、こんな部屋だ。
中世ヨーロッパの雰囲気が、そこはかとなく感じられる。
壁を彩るのは、チェリーピンクの抽象的な模様の壁紙と、ピンクベージュの楕円形模様の壁紙だ。
パステルトーンのピンクなので、どぎつくなく優しさがある。
天井からは、シャンデリアがぶら下がる。
スケルトンの素材が曲線を描き、透明感のある明かりを放つ。
ほとんど色が付いてないが、所々が水色になっている。
突き当たりにあるのは、カーテン。
グレーの薄い素材のカーテンが窓を覆い、茶系の厚い素材のカーテンが左右にまとめられている。
さらに天井からは、茶系のドレープがかかったカーテンが垂れる。
天井から垂れるカーテンは、家具屋などでは見かけない、珍しいものだ。
ベッドの足側に、椅子とテーブルのスペースがある。
壁には装飾的な楕円形の鏡が貼られ、
両サイドはシャンデリアと似た透明感のある照明器具が付いている。
テーブルは、表面にパステルカラーの花の絵が描かれ、側面に多数の小さな引き出しをしつらえている。
椅子は、金色に近い茶系の布貼りだ。
ベッド横にも、テーブルと同じ雰囲気の、小さな家具がある。
壁には、3枚の花の絵が飾られている。
一部屋にしては、とても多い。
どれも写実的で、眺めていて心地よい。
ベッドの頭部は、半円を並べたような装飾がある。
台には、ダイヤル式の白と金色の電話がある。
どちらも、お洒落だ。
ベッドに横たわると分かる。
この部屋は、天井が高い。
面積としては普通だが、天井が明らかに3メートルを超えているため、広く感じる。
照明器具、調度品、天井の高さ。
どこを取っても、ここが日本であることを忘れてしまいそうだ。
上品ながらも豪華なデザインで、西洋の雰囲気を堪能できる部屋だった。
※2021年現在、このホテルでの撮影(個人も含む)は、別料金(1万円程度)が必要。くれぐれもご注意を。
2021年10月探訪
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公式サイト: