少し前まで、ラブホをひとりで利用することを他人に話すと、「変な人」「寂しい人」と言われることが多かった。
しかし、近年はドラマ『ソロ活女子のすすめ』でソロラブホが取り上げられるなど、偏見が減っている。
私は、ひとりで20軒以上訪れている。
また、友達の数人が、ひとりでラブホに行くのを習慣としている。
以前よりも、定番化しているようだ。
今回は、私のひとりラブホルーティーンを紹介する。
部屋の撮影は、毎回必ず行う。
ごくまれに撮影が有料の所もあるが、大半は個人での撮影は無料だ。
撮影のパターンは、
客室のドアを開けた時→部屋全体の雰囲気→ベッドから見た景色→その他気になるもの
と、大体決まっている。
鏡が多い部屋では、自分が映らないよう、撮影に工夫が必要となる。
カメラを10秒のセルフタイマーに設定し、棚やテーブルに置き、ドアで仕切られた別の空間へ避難する。
それでも映り込む場合は、撮影後に写真データをスマホに取り込んでから、編集アプリ「Point Blur」でぼかしやモザイクを入れる。
暗い部屋でも、撮影に工夫が必要となる。
カメラの露出を多めにする(レンズのシャッターを開き気味にする)と、明るく撮れる。
それでも不鮮明になる場合は、撮影後に写真データをスマホに取り込んでから、Googleフォトの編集機能で明るく調整する。
多くのラブホでは、VOD(ビデオオンデマンド)を観ることができる。
お笑いやアニメ、映画を観ることが多い。
中でもお笑いの単独ライブは総じてレベルが高く、「この人はこんなに実力があったんだ」と関心してしまう。
大声で笑っても、騒音にならないのが利点だ。
ラブホの浴槽は、大概家庭のものよりも大きい。
ふたりで入ることを想定して作られているためだ。
また、入浴剤のアメニティがあることが多い。
大きな浴槽に湯を張れば、いつもより贅沢な雰囲気になる。
足を伸ばせるので、芯から温まることができる。
ただし浴槽が大きい分、冷めるのも早い。
入浴時間は20分〜30分程度に留めると、ちょうどいい。
ラブホと勉強は、対極のイメージがある。
しかし、意外と集中できる。
壁が厚いところが多く、静かな空間だからだろう。
また「フリータイムが終わるまで」など、時間の制限を設けられるのも、理由といえる。
さらに、ソファに座ったり、ベッドに寝ころんだりと、体勢を変えて勉強に飽きないよう工夫ができるのも特徴だ。
私はフリータイム5時間を使い、国家試験の過去問題集を解いたことがある。
家よりもずっと、勉強に専念できた。
ディスコやクラブのような使い方だ。
「ディスコの雰囲気は好きだが、ナンパされたくない」「踊ることに集中したい」というタイプにこそ、おすすめだ。
ある程度の広さの客室で、有線を80年代洋楽や、ディスコ音楽、クラブ音楽のチャンネルに設定する。
一気に踊る場所の雰囲気が作れる。
ぎこちなくても変な振り付けでも、他人が見ていないため、恥ずかしくならない。
踊りたいように踊れば、ストレスが発散できる。
他にも、仮眠を取ったり、動画配信サービスを観たり、様々な使い方がある。
まだまだ意外な使い方が隠れていると思うので、今後も追求していきたい。