大阪の京橋は、昔ながらの商店街もあれば新しい商業施設もある。

駅の東側は、グランシャトーを初めとする昭和のままのエリアだ。
一方で、西側には近年できた施設が多い。
意外にもラブホは、駅の西側に集まっている。
大通りの京阪国道から一本細い道に入ると、ホテルの看板だらけの通りに入る。

最初に目につくのは、『松屋』だ。

某牛丼屋の要素はなく、茶色い看板とベージュのタイル張りで、純喫茶を思わせる。
1階の一部は煙草屋になっている。
注目すべきは、びっしりと書かれた手書きの看板だ。

「お食事サービス!!」「おねぼうタイム適用!」などなど、味のある文字とカラフルなペンで記載されている。
ペンでサービスが書かれた看板は珍しく、温かみを感じられる。
細い路地の向かいに建つ『SOLA』は、外壁が白と黒の板張りでできている。

四角いブロックを無造作に張り付けたようで、凹凸が激しめだ。
部屋の造りにどう影響しているのか、想像が膨らむ。

また別の、ホテルだらけの路地を見つける。
青地に黄色い文字の『ディアプレス』。

青と白のサンシェードと十字の木枠の窓が、山小屋風だ。

隣の『マジェスティ』は、エジプトがモチーフのタイルアートが目につく。
さらに奥に『フルフル』がある。

入口付近の壁は煉瓦が敷き詰められ、一角には謎の白い石像がある。

看板は鮮やかなピンクで、建物よりも主張が強い。
ヨーロッパの雰囲気と日本のポップな要素が混ざっている。
京阪国道から見て最もつきあたりにあるのが、『王将』だ。

外壁は力強い色合いの黒と赤で統一されている。

看板にも、金色の字で「京橋のパワースポット」とあり、元気さを感じる。

入口の一角には、嵐山駅のキモノフォレストのような和服柄のポールが立っている。
某中華料理店も京都が発祥だが、意識しているかは不明だ。

京橋のホテル街は、手書き看板やパワフルな色合いなど、古きよき個性が光るエリアだ。

再開発が進んでいても、末永くこの景色が見られればと思う。
2025年10月散歩