JR幕張本郷駅と京成幕張本郷駅は、ディズニーリゾートや幕張メッセに近い駅だ。
南改札から幕張メッセ方面に向かう大通りの途中、ホテル街がある。
突如として現れるのが、スラリと伸びた茶系のホテル『ハウスプラス』だ。
ベージュやダークブラウン、木目調の壁が、飾らない印象を与える。
それよりも目を惹くのが、銀色に鈍く光る円盤型のホテル。その名も『UFO』だ。
無数の丸い窓、インスタント焼きそばを彷彿とさせる『UFO』の赤いネオン、塀に沢山付いた青い円形の装飾。
誰もが二度見せざるを得ない派手さである。
ここは裏に入口があるので回ってみると、ロケット3基がモチーフの門があった。
UFOにロケット。
宇宙への憧れが今よりも強かった時代の名残りだろうか。
その向かいには、至って普通の『ケンブリッヂ』。
イギリスの都市名にも関わらず「バリ風の空間で癒しの時を。」と名目を掲げている。
ものすごい違和感である。
青色と黄色のロゴが大通りからでも目立つのは『トレンディクラブ』。
バブリーな名前とは裏腹に、ビルは新しい。
入口の自動ドアの周りに蛇腹カメラのような装飾が施され、仰々しい。
京葉道路のカーブに沿った円形のホテルは、『アイル幕張ベイ』。
一見するとキレイなマンションに見える。
噴水がアクセントになっている。
小規模ながらもキラキラなロゴが目立つのは『Wアバンザ』だ。
立て看板にセクシーな女性の写真を使い、イケイケな洋楽のBGMが流れ、若向きと思われる。
そしてこの一帯で最も目立つのが、シンデレラ城よりも前から千葉の地に建ち続けているお城、ホテル『ファミー』だ。
低層階は、ふんだんに敷き詰められた赤いレンガ、くびれた白い柵の柱、端部分の窓に嵌まった青いステンドグラスが特徴的だ。
そして高層階は、青磁のような色のツンと尖った三角屋根に目が釘付けである。
先端は針のように空へ伸びている。
あらゆる方向から『ファミー』を見たが、360度どこから見てもまごう方ない西洋のお城だ。
堂々とした佇まいの一方、「ロングフリータイム登場!!3500円~」と親しみやすい料金をアピールする。
素敵なギャップである。
バラエティ豊かな、幕張本郷のホテル達。
ディズニーリゾートなどのデートの〆に、足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
2019年3月散歩
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