ゴールデンウィークに、行きつけのラブホ『SARA錦糸町』へ向かった。
空いていないかもしれないと覚悟をした上で、受付パネルを見る。
残り3部屋と知り、安堵した。
その中から、小さめの部屋を選ぶ。
ひとり客には、むしろぴったりだ。
今回の部屋は、一面オレンジ色だ。
公式サイトによると、タイトルは「秋の夜長」。
壁は、4方向ともオレンジ色だ。
向かって右側の壁に、窓がある。
パネルに、落ち葉を思わせる抽象的な柄が描かれている。
向かって左側の壁に、戸棚がある。
向かって正面の壁に、レリーフが3枚かかっている。
どれも、いちょうの葉と蝶々がモチーフになっている。
立体的に作られている。
特に、いちょうの葉の重なりやよれが、リアルだ。
テーブルの天板には、他の部屋と同様に装飾がある。
オレンジ色の大きな花(ガーベラ?)が、所狭しと並んでいる。
間には、羽根が敷き詰められている。
ベッドは、オレンジ色が使われていない。
クッションやベッドライナーは、青色だ。
膨張色の空間の中の、アクセント的な収縮色といえる。
横たわると、天井もオレンジ色なのが分かる。
窪んだ天井から、オレンジ色のシャンデリアがぶら下がる。
電球が白熱灯でも、オレンジ色のシェードを通すと暖かい光になる。
左を向くと、落ち葉模様のパネルが見える。
右を向いても、オレンジ色の壁が見える。
小さくまとまった部屋ながら、鮮やかな色がこれだけ使われていると、インパクトがある。
オレンジ色は、社交性や快活さ、食欲を促す色と言われている。ひとりでもいいが、女子会にも向いているかもしれない。
今回は、暖かいオレンジ色と自然のモチーフが楽しめる、コンパクトな部屋だった。
2024年5月探訪