海と山に囲まれたおしゃれな大都市・神戸。
神戸の主要駅・三ノ宮から、北野異人館へ向かう途中に、いくつかのラブホを見ることができる。
その一軒『Tims8B』を訪れた。
壁は灰色一色で、落ち着いたイメージを受ける。
正面入口の上にある観音開きの窓が、モダンさを演出する。
ホテル名のサインは鮮やかな黄色で、モノトーンによく生える。
ロゴはレコードがモチーフとなっている。
正面とは反対側から見ると、低い棟が続いているのが分かる。
低い棟の1階部分には、ショーウインドーのように大きな窓がある。
ラブホなのに、一体何故こんな窓があるのか。
不思議に思いつつ、ホテル内に入った。
フロントで鍵をもらい、部屋へ向かう(後払い方式)。
ドアを開けると、こんな部屋が現れる。
コンパクトな空間が、レコードモチーフで占められている。
ベッド横の壁に、カーテンが掛かっている。
カーテンには、横並びの8枚のレコードが描かれている。
カーテンのギャザーが、存在感を強調する。
部屋の奥からベッド付近を見る。
ベッドの上の壁にも、レコードのイラストが描かれている。
針を落としたレコードかと思いきや、地球儀のようなパーツが付いている。
さりげないイラストながら、ユーモアを感じる。
ソファはベッドの端にくっついている。
クッションの1つは、テープレコーダーや携帯音楽プレーヤーが描かれたカバーに包まれている。
ドア付近の壁は、灰色に近い水色と木目を組み合わせた柄になっている。
ベッドは平均的な高さ・形状だ。
ベッドヘッドは、木の板が使われている。
横たわると、木目の天井が見える。
暖かみを感じる。
左側には、レコード柄のカーテンが垂れ下がる。
間接照明で照らされて、立っているときよりも目に付く。
レコードを聴く習慣のある人もない人も、見入ってしまうデザインだ。
客室を出て、1階に向かう。
入る前に見つけた、謎の大きな窓の正体が分かった。
窓の中にあるのは、バーのスペースだ。
レコード形の飾りが、窓を飾っている。
バーの中心には、レコードプレーヤーがある。
フロントに一言伝えれば、レコードを聴くことができる。
レコードは往年の洋楽やモダンジャズが多い。
スピーカーは性能がよく、迫力のある音を楽しめる。
休日の朝だったからか、私以外にこのスペースを利用する人はいなかった。
夜の時間は、使う人も多いのだろうか。
今回は、レコードモチーフ尽くしで、実際にレコードをかけることもできる、音楽に関心が持てるホテルだった。
音楽の街・神戸にぴったりだ。
2023年8月探訪
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