夏真っ盛りのある土日、岐阜の旅をした。
道中で、珍しいラブホに立ち寄った。

名前を、『アイリゾートアルティア・センシュアル』という(長い)。
JR・名鉄岐阜駅から車で約10分。

周囲の建物よりもずっと高い、デコラティブなお城のような建物が見えてくる。
入口のドアを抜け、部屋をパネルで選ぶ。
今回は、こんな部屋が待っていた。

貝殻ベッドだ。

繊細な曲線を描く柵の向こうに、2枚貝のベッドが佇んでいる。
3段の階段を下りて、ベッドに近づく。

貝の蓋部分は、つるつるした素材でできている。
放射状の模様が、立体的に表現されている。

裏から見ても、貝の外側の凸凹がリアルだ。

貝の下部分は、寝るスペースを支えている。
真ん丸に近い円形だ。
グラタンの皿のように、凸凹が連なっている。

上掛けは白く、貝殻の下部分が隠れないように四隅が織り込まれている。
フットカバーはターコイズブルーで金色の刺繍が施され、クッションとお揃いだ。
なぜか四隅に、黒い手枷と足枷が付く。

白いベッドや寝具と合わさって、爽やかなイメージを受ける。

脇のカーテンは金色の布に金色の模様が曲線を描き、きらびやかだ。
カーテンの横の壁には、黒地に白い柱の飾りがある。
柱で囲まれた中には、鏡が貼ってある。

何となく、セレブ感が漂う。
貝殻ベッドに横たわる。

四角形にくり抜かれ、細かく彫刻が彫られた天井から、シャンデリアがぶら下がる。

貝殻の蓋部分は、想像していたよりも視界に入らない。

電気の光が当たり、貝の凸凹がつやつやして見えた。
普通のベッドよりは小さいものの、寝心地はいい。

貝殻ベッドがあるだけでも珍しいが、この部屋はそれだけでは終わらない。

浴室がとても広く、眺めがいい。

浴槽は円形で大きく、階段を登って入る。

柱には、金色のキラキラしたタイルが敷き詰められている。
ジャグジーや打たせ湯の機能も充実し、テレビも観られる。

いつもの入浴よりもずっと、贅沢な気分に浸れる。

窓は、ホテルの外から見ても分かるほど長い。

窓の正面には岐阜城を確認でき、その壮大さを感じられる。

ちなみに、岐阜城からもこのホテルを見つけられる。
窓の左側では名鉄各務原線の線路が伸び、電車からこのホテルを確認できる。
東海道線(岐阜~木曽川)からも目に付く。

帰りの電車から見えた時、「あそこに行ったんだなぁ」としみじみ旅情に浸った。

2021年7月探訪
公式サイト:
https://gifu-artia-sensual.com/
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