大都会ニューヨークへの憧れをまばゆい光で表現 ホテル伍萬石 ～ラブホを訪ねる～
ラブホ見学会で印象的だった部屋
ラブホ全室を見学できるイベント『わくわくラブホ文化ガイド』が、６月中旬に行われた。
愛知県岡崎市の、ラブホ『伍萬石』の全１９室を、見て回った。
その中から、印象に残った部屋を紹介する。
※見学したラブホは、２０２１年１０月より休業中で、閉業・解体の予定があるため、
詳細な場所は伏せる。
都会的で光輝く居間空間
今回紹介する部屋の名は『ビーナス』。
このホテルの中では、比較的コンパクトな部屋だ。
扉を開けるや否や、そのデザインに驚く。
くすんだ青い壁や天井。
壁の所々には、逆三角形と台形を重ねた銀色の装飾がくっついている。
青色が、銀色のキラキラした質感を強調する。
天井には、９つの四角い枠を集めた照明器具がある。
枠は透明で、電球の放つ光を分散して通す。
この下にはソファとテーブルが置かれている。
誰でもテンションが上がりそうなリビング空間だ。
部屋の奥にベッド空間がある。
床の大きな照明器具と天井から下がる電飾コードが、ベッドを隠す。
床に置かれているのは、階段のように長さを変えて５本の照明器具を並べたものだ。
長いものから短いものまで、均一に白い光を放つ。
天井から下がるのは、まちまちの長さの電飾コードだ。
全て点滅して、光の玉が流れていくように見える。
何とも眩しい一角だ。
摩天楼に囲まれたベッド空間
ベッドにやってきた。
向かって左側の壁は、上半分が白、下半分が赤、青、黄色の、パネル貼りになっている。
つるつるの素材で、コントラスト強めの色合いだ。
奥の壁と向かって右側の壁は、ニューヨークの巨大な写真が占める。
奥の壁には、夕暮れのワールドトレードタワーやエンパイヤステートビルが映っている。
ビルの明かりの密集度合いに驚く。
右側の壁は、海から映した夜の摩天楼がモチーフだ。
ガラスと窓枠を挟んでいるため、まるで窓に映った景色に見える。何とも憎い演出だ。
アメリカンな雰囲気の中、ベッドに横たわる
ベッドに横たわる。
天井に、また別の照明器具があるのに気づく。
十二角形の窪みに、青色の鏡が敷き詰められている。
中心に、透明な四角い照明器具が付く。
ベッドの足側に目を向けると、先ほどの眩しいエリアがある。
壁の銀色の装飾も、よりキラキラして見える。
明るすぎて、意味もなく元気が湧いてきた。
まとめ
大都会への憧れを形にした、パワーをもらえる部屋だった。
2022年6月参加・探訪
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