神戸は、人口150万人を越える都市だ。その割には、ラブホが少ない。
隣県の大阪にたくさんあるのと、海と山に囲まれて土地が限られているのが、原因と思われる。
三ノ宮駅から山側に10分ほど歩くと、ラブホのエリアに入る。
三ノ宮駅から坂を上って住宅街に入ると、まずあるのが『ルネッサ』。「ネイチャーリラクシングホテル」とのことだ。
黒い板張りの壁に白い装飾がアクセントになった、お屋敷のような建物だ。
きれいなお屋敷なのに、木の幹が絡みついている。北野異人館をファンタジーっぽく表現すると、こうなるのかもしれない。
パールストリートを西に歩く。
右手の上り坂に、斜面に立つラブホ『リベラル』が見える。黄みがかった白い壁と白い窓が、ふんわりとした印象を与える。
さらに同じ通りを進み、1本の坂道を右折する。
『エル・エ・ルイ ウーベン』と『うさぎのみみ』が、坂に沿って並ぶ。
『エル・エ・ルイ ウーベン』は、紺色の装飾と白い壁のホテルだ。スタイリッシュな色の組み合わせといえる。
『うさぎのみみ』は、茶系の板張りと観音開きの窓が特徴だ。
屋上看板は、レトロなファンシーさを醸し出す。
坂の上には、もう一軒ラブホがある。
『ゴールドリーフ』という。名前の通り、壁に葉っぱがたくさん描かれている。色合いからすると「シルバーリーフ」の方が合っている。
坂を下りて再びパールストリートを歩く。通りに沿って『Tims8B』と『本陣』が並ぶ。
『Tims8B』は、壁が灰色一色で、落ち着きを感じる。
『本陣』は、アーチが連なった装飾とオレンジ色の装飾がある。二軒とも、カーブした細い道に沿った形の建物になっている。
パールストリートは、西側に歩くと中山手山手東西線と名前を変える。
庭園・相楽園のある所まで歩いて、右手の坂を上ると、ラブホが一軒見える。『チャペルスイート』という。
斜面に沿って建っている。
クリームが垂れたような壁が、目を惹く。
甘いモチーフで、お菓子のイメージを演出している。
神戸のラブホは、控え目ながら個性が光るデザインが多い。
また、入口が坂にあったり、坂に沿って数軒並んでいたりと、神戸特有の地形を体感できる。
2023年8月散歩
神戸のラブホ『Times 8b』『チャペルスイート』の探訪記録は、こちら↓