仕事が忙しくて、2021年に入ってからラブホに行けない日々が続いていた。
GW明けにようやく一区切りついたため、『SARA錦糸町』にやってきた。
今回は、こんな部屋を選択してみた。
タイトルは「クリニック」。
赤紫のライトが、真っ白な壁やソファー、ベッドを染めている。
23区にしてはゆとりを感じる空間が、全てその色になじんでいた。
ソファーは白色。
クッションカバーは、白地にピンクの刺繍で、バラが描かれている。
ベッドの足元のライナーも、お揃いの色柄になっている。
ベッドの周りを、透け感のある素材でできたカーテンが囲む。
ソファやベッドがくっついた壁は、不透明なタイルと鏡になったタイルが並んで、市松模様を描いている。
ベッドの足側の壁も、光を反射するタイルが敷き詰められている。
円形の鏡がソファ側とベッド側に貼ってある。
2つとも、所々にラインストーンが付いている。
全体的にキラキラしている。
窓のある扉は、クッションのような四角いパーツが貼ってあり、ラインストーンが囲んでいる。
ふんわりした印象を受ける。
天井には、シャンデリアが2つもある。
赤紫色の補色である、黄色の光を放つ。
ガラステーブルの下は、こうなっている。
ショッキングピンクのアクリルアイスの上に、何かが12体並んでいる。
11体は、透明な素材でできた天使だ。
看護師(白衣の天使)のイメージと思われる。
1体だけは、白衣を着て聴診器を持ったカエルだ。
何を考えているのか、読めない表情をしている。
そして、この部屋をタイトルの「クリニック」たらしめているのが、細い空間だ。
リアルな診察室である。
患者が横になるための診察台、問診の時に座る丸椅子、医師が使う椅子とデスクがある。
デスクのある壁の上部には、戸棚が3段付いている。
上段に医師や看護師のコスチューム、中段に聴診器や視力検査で使うしゃもじのような器具、下段に書籍が、それぞれ置かれていた。
デスクの上には、小さな人体模型(ガイコツ)が乗っている。
その奥に、レントゲン写真がある。
グラビアにありそうなポーズが、笑いを誘う。
担当医師の一覧表も壁にかかっている。
小児科にさりげなく、野口英世と杉田玄白がいるので、吹き出した。
本物らしき視力検査の紙も貼られていた。
ベッドのスペースは、エレガントできらめきがある。
診察室スペースは、リアルさと笑いに溢れ、見ていて飽きない。
ずっと忙殺されていた私を、「おだいじにどうぞ」と労ってくれる部屋だった。
2021年5月探訪
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