ラブホには、赤や青、ピンクなど、鮮やかな色を使った部屋が多くある。
意外と、紫色は少ない。
貴重な紫色の部屋が、大阪の『ローズリップス心斎橋』にあると知り、訪ねた。
フロントでチェックインを済ませ、客室の白い扉を開けた。
そこには、想像以上に紫色が強い空間が広がっている。
部屋の入口から見ると、ベッドの左側にソファとテーブルが置かれ、ベッドの右側にカーテンが2カ所で吊られている。
ソファは白く、背もたれが半円を描く。
ハート形で紫色のクッションが、コントラストを描く。
テーブルは白く、曲線的だ。
紫色の花が咲く壁が、ソファとテーブルを包み込む。
カーテンは、いくつかの部材からなる。
濃い紫色の短いもの、透け感のある薄い紫色の花柄のもの、厚みのある白地に薄い紫色の花柄のもの、の3枚が重なっている。
ベッドの向かい側には、白いテレビ棚や食器棚がある。
棚の端の壁には、奥まったショーケースがある。
上のケースには、紫色の花を中心とした、小さなフラワーアレンジメントが飾られている。
下のケースでは、花の置物が光っている。
棚の上には、ブーケが刺さった細長いガラスの花瓶がある。
紫色を中心に、ピンク色や緑色が彩りを添える。
ブーケはここ以外に、入口のドアの横にも飾ってある。
フリル付きの白いシェードランプに照らされている。
ベッドの前に来た。
クッションは、濃い紫色のカバーがかかっている。
上掛けは、平面が濃い紫色のベロア、側面が茶色掛かった紫色のサテンフリルと、違う色と素材で構成されている。
ベッドの下部には、上掛けとは別の、茶系のサテンでできたフリルの飾りがある。
ベッドヘッドには、パステル調のイラストが描かれた木の板が立つ。
ベッドの真上の天井からは、天蓋が垂れ下がる。
カーテンと同じ、3枚の部材が使われている。
ベッドの両サイドを、フリルの付いたシェードランプが照らす。
ベッドに横たわると、「天井も紫なんだ……」と驚いた。
天井の半分以上が、紫色を占めている。
フリル付きのシャンデリアが、紫の天井に光を放つ。
角度によっては、光は花の形に見える。
また、ベッドからは垂れ下がる天蓋も見える。
布が左右に分かれて広がった形状は、優雅だ。
左側を向くと、2カ所のカーテンが目に付く。
右側を向くと、花柄の壁や柱の色合いが目立つ。
私は紫色が好きなので、この光景は眼福だ。
この他、浴槽は青みがかった紫色をしている。
白い浴槽を多く見てきたので、入ってみると不思議な感覚を覚えた。
今回は、紫色づくしのロマンティックな部屋を訪れた。
紫色が好きなら、満足間違いなしだ。
ちなみに、前回訪れた時は赤と黒の部屋、前々回は青と白の部屋だった。
3部屋とも雰囲気が異なる。色彩がいかに印象を左右するかが、よく分かる。
2023年3月探訪
公式サイト:
https://roselips.co.jp/shinsaibashi
『ローズリップス心斎橋』の他の部屋についてはこちら↓