台湾はグルメや観光地が豊富なため、人気の海外旅行先となっている。東京から首都の台北までは、約3時間で行ける。

国際空港である松山機場は、街中にあり観光地へのアクセスがしやすい。

松山機場から台北メトロで二駅先の剣南路には、カップル向けのホテルが集まっている。
地上駅である剣南路のホー厶からは、ラブホ『ウェゴ・ブティック・ホテル』が見える。堂々とした佇まいに驚きつつ改札を出ると、さらに意外なことを見つけた。

駅の案内看板に、カップル向けホテルが掲載されている。

学校や教会、普通のホテルと同じように、名前をしっかりと表示している。看板の隣の地図からも、それぞれのラブホの位置が分かるようになっている。
これは、日本ではありえない光景だ。日本のラブホよりも街に溶け込んでいて、存在感があるといえる。
案内看板の示す方向に進むと、早速『ウェゴ・ブティック・ホテル』の全貌が見える。敷地面積が広く、高さもある。

駅側の壁面は薄いピンク色で、多数の丸い窓がある。大通り側の壁面には、網のような模様を描くネオンが取り付けられている。
ホテルは高層階にあり、低層階はコンビニやレストラン(『とんかつさぼてん』もある)が入っている。パッと見た限りでは、ショッピングモールにしか見えない。

大通り側には、ホテルへのエントランスがある。駐車場と受付がある車用の出入口と、回転扉のある人用の出入口がある。車用の出入口の奥には大型ビジョンがあり、コンドームの広告が映し出されていた。

なお、このホテルの大通りを挟んだ先には、大観覧車が目印のショッピングモールがある。またホテル横の大通りの先には、別のショッピングモールやゴルフ場がある。
剣南路駅の周辺は、整然とした新しい街なのが分かる。そういった街にラブホが建っているのも、日本とは異なっている。

『ウェゴ』の隣のショッピングモールの横を通り、植福路という道を歩いていく。しばらくして見えてきたのが、『ラブストーリー・ホテル』だ。

周りは新しくて大規模な建物が並ぶ中、このホテルだけは年季が入り、小ぶりだ。白い壁と、赤と青のネオンの設置された屋上看板が特徴だ。マップで上から見ると、建物はコの字を描いているのが分かる。

エントランスの先には、壁に季節外れのクリスマスのイラストが貼られ、奥にはシャッター付きのガレージが並んでいるのが見える。
『ウェゴ』と異なり、日本の昭和ラブホに近い雰囲気だ。周りの建物と合わせて見ると、東京の丸の内に地方のモーテルを召喚したような錯覚になる。

さらに植福路を進む。また別のカップル向けホテル『厶ーラン・モーテル』が建っている。

茶系の壁で、所々に赤い装飾が施されている。

駐車場への入口には、赤いボール状の飾りが吊られている。建物の周りには、木が植えられている。都会ながら、潤いを感じられる。全体的に、デザイン性の高いマンションのような外観だ。

なお、このホテルの1階の一部には床屋が入っている。

またこのホテルは交差点の一角に建ち、向かいには小学校が建っている。そういった点もまた、日本のラブホを基準にすると不思議な感覚になる。

台北の旅行中に、カップル向けホテルが集まっているエリアを歩いてみた。

建物のデザイン、駅の案内看板、立地などに、カルチャーショックを受けた。

台湾のラブホは日本の影響を受けたと言われているが、似て非なる独自の進化を遂げていることが分かった。
2026年9月散歩