レジャーホテルが好きすぎる弁理士女子のブログ

和やかな内装だけど、日本にない独創性もある 台北・剣南路『ウェゴ・ブティック・ホテル(薇閣精品旅館大直館)』 ~ラブホを訪ねる~

台北の松山機場付近にある、堂々たる佇まいのカップル向けホテル

台北の松山機場は、市内に近く観光地へのアクセスがいい空港だ。羽田からは、約3時間で行ける。

松山機場から台北メトロで二駅先の剣南路には、『ウェゴ・ブティック・ホテル(薇閣精品旅館大直館)』というカップル向けホテルがある。

このホテルは駅のホー厶からも見え、ショッピングモールかと思うほど堂々とした外装をなしている。

片言英語で、休憩のチェックインを済ます

台北旅行中にここに来たのは、単に台湾のラブホがどういう町にあり、どんな雰囲気の建物かを知るためだった。しかし、実際に『ウェゴ』の佇まいを目の当たりにして、「入ってみたい。ひとりでも休憩できるか聞いて、だめならそれで仕方ないし、できるならありがたく部屋を楽しみたい」という衝動が湧いてきた。

フロントは車用と人用で分かれている。人用の入口には回転扉がある。扉の先には、黒を基調とした高級感のある受付がひろがっている。壁中に棚が張り巡らされ、本が表紙を向けて置かれている。

フロントスタッフのお兄さんに、片言の英語で聞いてみる。「休憩に利用できる部屋はありますか?1時間か2時間休憩したいのですが」

スタッフのお兄さんは「はい、2.5時間のご利用が可能です。今空いてる部屋は1300ドルです。現金かクレカが使えます」と英語で回答する。

どうやら、カップルでなくても断られないようだ。ホッと胸をなで下ろし、1,300ドル(2026年時点で約6,500円)を現金で支払う。カードキーの入ったケースを受け取り、エレベーターに乗り込んだ。

廊下は通り過ぎるだけではもったいないほどお洒落

エレベーターの内装はフロントと同様に、黒を基調としている。7階でドアが開くと、メルヘンともクールとも言える廊下が現れた。

黒い壁に薄暗い照明の空間に、噴水のオブジェや木のオブジェ、装飾的な椅子、フワフワのソファー(?)が展示されている。オブジェは壁の色とコントラストをなす、白やシルバーが多く使われている。撮影スポットなのだろうか。

部屋が並ぶ通路も、真ん中に白い棒を斜めに張り巡らせた装飾があり、洒落ている。広い通路なので、装飾がいい仕切りとなって歩きやすく感じた。エレベーター付近も部屋のある通路も、そそくさと通り過ぎるのはもったいなかった。

和む色合いと模様の部屋

カードキーでドアを開ける。二重扉も靴を脱ぐスペースもなく、いきなりメインルームだ。カードキーを壁の装置に差し込むと、部屋が明るくなった。

ドアから見ると、ベッド、ソファ、テーブルが縦に並んでいる。奥に水回り(トイレ、浴槽、シャワーブース)が備わっている。

壁はべージュを基調とし、万華鏡のような小豆色の模様が描かれている。

ベッドが接する壁には、円形の鏡が不規則に貼られている。色合いと模様、鏡の装飾から、和やかな印象を受ける。

ドアから見て右側には、デスクと椅子がある。パソコンを広げて仕事もできそうだ。デスクにはドライヤーなどが入った引き出しがある。

さらに、ヘアクリップ、綿棒、マウスウォッシュが置かれたオブジェが、デスクに置かれている。オブジェには、ビル群の模様が施されたアクリル板が付き、青い光を放っている。殺菌用の紫外線ランプだろう。実用的ながら、センスがある置物だ。

メインルームと浴槽の間にドアがない!?

水回りを見る。

メインルームの端に、シンクが設置されたスペースがある。湯沸し機もあるので、コーヒーを入れたりカップ麺を作ったりできそうだ。

メインルームと浴槽などの水回りは、鏡張りの柱で仕切られている。鏡張りの柱の反対側には、洗面台がある。シャワーブースとトイレは、それぞれガラスの扉の向こうにある。

だが、その間にある浴槽とメインルームには、仕切るものが何もない。一体なぜだろう。浴槽にお湯を張ったら、部屋全体が蒸れるのではないだろうか……?

ふかふかの大きなベッドに横たわる

ベッドが、メインルームの大部分を占めている。照明を調整するボタンが、壁に備わっている。ベッドに寝転ぶと、マットレスが日本のラブホのものよりも柔らかくふかふかなのが分かる。

天井には、間接照明用の楕円形の凹みが2つある。また、ベッドからテレビを観ることもできる。

左右を向くと、和やかな色柄の壁が目に入り、落ち着く。

余談:テレビの「アリバイ用」音源が面白い

テレビでは放送中の番組の他、日本のラブホ同様VODや配信動画を観ることができる。その他「アリバイ用」音源を再生する機能もある。道ならぬ恋でホテルを利用する人が、電話を受けた際に誤魔化すための機能だ。日本でも、有線が聞けるホテルでは同様の機能が使える。

音源は、メトロのホー厶、新幹線の車内、繁華街、カラオケボックスなどの雑踏から選ぶことができる。

その中に、セミナーの会場の音源もあった。再生して、電話の相手に「もしもし、今セミナー受けてるんだけど……」と答えるのだろう。ピンポイント過ぎてかえって不自然と思うのは、私だけだろうか。

まとめ

台湾旅行中に、勇気を出してラブホに行ってみた。

『ウェゴ・ブティック・ホテル』を訪れて、ひとりでも休憩できること、内装は日本にもありそうな点と日本にない独創的な点があること、廊下もお洒落なことなどが分かった。

他にもこのホテルには面白い部屋があるので、いつかまた台湾に来たら利用したい。

2026年9月探訪